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BLとロックバンドをこよなく愛するアラサーです。

きみはポラリス

きみはポラリス (新潮文庫)

きみはポラリス (新潮文庫)


三浦しをんさん、が好きです。
小説の代表作と言えば、『まほろ駅前多田便利軒』『舟を編む』『神去なあなあ日和』とかは実写映画化もされてて有名でしょうか。
どれも素敵な作品です。原作小説はもちろんのこと、映画もよかったなあ。
なんたって、3作中、2作に、松田龍平様が出てらっしゃるのですから!!
長身を猫背で隠したちょっと残念な姿、気だるげな表情から垣間見える流し目!!エロい!そして、あのなんとも言えぬ、斜に構えたような雰囲気がもうドツボです。萌えです。カッコいいんすよ、、、大好きな俳優さんです。
原作者がどこまで配役に意見できるかとか知らないですが、もし三浦さんの意見で松田龍平さんに決まっているとすれば、趣味が合うかも。ムフフ、次回作でも期待しちゃいます、、、。

ああ、ぐわっと話が逸れましたが、三浦しをんさんの作品の中で今回紹介したいのは『きみはポラリス』です。
(ほかの作品もいずれ紹介します!)
こちらも代表作で有名だから知っているひとも多いはず。


どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛、、、言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生れながらにして、恋を恋だと知っているーー。
誰かをとても大切に思うときに放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。


キュン。
って来ませんか!?この謳い文句!これに載せられて読みました、わたしは。
いやーー、ほんとに良いんです!この小説!
全部で11篇の短編小説が集まった一冊ですが、すべてに共通するキーワードがあります。それは、普通じゃない、ということ。
謳い文句にもあったような、三角関係、同性愛をはじめ、不倫や近親相姦、誘拐犯と被害者の吊り橋効果発展型の恋なんてのもあります。より取り見取り、ガクブルガクブル。
だけど、この小説に登場する人たちは決して普通じゃないなんて思ってないんです。ただ純粋に大切なひとを想って、一生懸命に恋してるんです。自分で言ってて恥ずかしいな。

私がとくに好きなのは、
・永遠に完結しない二通の手紙
そして対になっている続編
・永遠につづく手紙の最初の一文
ですね〜。
そう、同性愛ものなんです。ボーイズラブ。でも恋人同士でもなく、片想いなのかも微妙なとこのボーイズラブです。
岡田と寺島は、小学生のころから友人です。寺島はあほで底抜けに明るい、良い奴です。でもあほだから、付き合った彼女にすぐふられます。そんなあほをいつの間にか、好きになってしまった岡田。そのことを自覚しつつも、寺島とどうこうなりたいとは思わない。ただ、友人としてそばにいたい。お前の幸せを願う。そんなお話です。だから片想いストーリーとも言えないんですよ。
二篇を通して、ふたりが出会った小学生時代、高校の文化祭で体育倉庫に閉じ込められた話、そして大学生になったときの話が収録されてます。わたしはとくに、大学生のときの話が大好き!

ある冬の寒い日、岡田の住むアパートに寺島が訪れます。
なんでも、ラブレターを書きたいから手伝ってくれと。自分は文才がないから、内容を考えてくれ、と言ってきます。
寺島に友人以上の感情を抱いている岡田にしてみれば、あまりに残酷な申し出です。てか今時、ラブレターって。昭和か!しかも、渡す相手が借金まみれのくせに合コンに来るような女ときました。寺島、あほですね。絶対騙されてる。
でも、あほの子ほど可愛いってことでしょうか。ラーメンを食べながら、岡田は寺島のラブレター作成を手伝います。岡田、文才あるよな〜、寂しいと思う時、を聞かれて、夕暮れ時に帰宅へ向かう人が乗った電車がオレンジ色に光るようす、なんて答えちゃうんだから。ろまんちっく。嫌いじゃないです。ムフフ。
でもキャラじゃない素敵なスレーズを言ったもんだから、寺島は岡田を笑っちゃいます。それにイラついた岡田は、仲が良い延長なんでしょうけど、口喧嘩をします。口では負けてばっかりの寺島は、やけになって、

寺島:そうだよ!どうせ、俺はひとり寂しく生きて死にますよ!
岡田:俺がずっと一緒にいるよ。
寺島:えっ?

うっひょーーーー!BL来たか!?!
なんて、思いきや、手紙の一説の続きだから、さっさと書けと、さらっと受け流す、岡田。憎い、うぅぅ、胸が苦しい、、、。

岡田の想いを乗せた手紙は、絶対に届かないんだそうです。ずっと胸の中に留めておくもので。普通は、好きだったら、想いを伝えて、願わくば、相手にも同じ気持ちになってほしいと思いますよね。
でも岡田は最初からそんなつもりなくて、寺島から彼女の話を聞くたび、腹の中でファイアーストームを燃えたぎられせながら、ただ見守ってるんです。しかも、いつか寺島がほんとに良い奴だってことが分かるひとが現れたらいいな、なんて思いやったり。、
ほんとに大事に想うってこういうことなんかなー。すごいっす。あっぱれです。ごちそうさまです。

寺島、あほ可愛いけど、鈍すぎる!
このふたりがくっつくのはなー、展開的にないと思うけど、岡田には幸せになってほしいな、、、なんて妄想が展開しまくって、なんども読み返してしまいまう作品です。

主観入りまくり、ネタバレしまくりでしたが、そんな二篇も収録された、きみはポラリス。きっと、お気に入りのストーリーがあると思います。おすすめです。